カテゴリー別アーカイブ: のコト話

曲のコト – “My Jamaican Guy” Grace Jones

泉が日常的にReggaeを聴くようになったのは意外に遅くてそろそろ昭和も終ろうかというころだったと思う。

だけどReggae、というか、Ska/Rock SteadyからReggaeに至るJamaicaの音楽の特異な創造性、バイタリティが現われてるところの他の音楽に対しての強く激しい影響力に震撼するという経験は、それこそ洋楽を聴き始めた頃から折々してた。

例えば、Stonesの”Black & Blue”に入ってる”Cherry O’ Beby”。Stonesといえば野生動物の魅力だけどそれにしてもちょっと人間離れしてないか?と吃驚したその曲は、Eric DonaldsonというReggaeのヒトの曲をさらにStones流にパワーアップしたものだったし、Johnの”Mind Games”の不思議なバッキングのギターとか、Steely Danの”Haitian Divorce”とか、ことReggaeだけでもいろいろあった。SkaやRock Steadyを含めたらもう枚挙に暇なし。Claptonの”I Shot the Sherif”やEaglesの”Hotel California”は解釈や演奏が拙くて苦笑いが出ちゃうけど、それでもReggaeだとわからせるような特徴は残ってて、逆にReggaeが持ってる音楽的なバイタリティーは強く感じることはできるかも。ちゃんと取り入れることができなくても、なんかそれまでその人がやってた事とは違うぞ?というような異化をもたらすことができるようなフォーマットであり得たのだろう。

もちろんちゃんとできれば前述のStonesみたいに、聴いてる方にも「なんだこりゃ!?」という消えない傷をつけることができて、この”My Jamaican Guy”も泉にとっては「なんかこの世にはとんでもない音楽があるらしいな…」というインパクトを残すに十分だった由。

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曲のコト – “She’s a Pain” Jesse Ed Davis

仮に名前は知らなくとも多分ほとんどの人がそのギターは聴いたことがあるはず、Johnの”Stand By Me”(が彼のオリジナルじゃないということはこの曲が話題になるたびに付け加えてよいことだと思いますがそれはともかく)のスライドギターソロを弾いたJesse Ed Davis。

John、George、Ringoを始めとして、Leon Russell、Bob Dylan、Marc Benno、Jackson Browne、Bryan Ferry、Bert Jansch、Harry Nilsson、また幾多のBluesmenと共演したJesseのソロを今まで聴いてみようと思わなかったのは単なる怠慢ということでもなく、”Stand By Me”のギターが素晴しすぎてそれだけである種イメージができてしまったせいもあるのかも。

しかし今回あらためてソロ作に触れて、いやこの人は聴いてかないといかんと思ったわけで。

なぜか昔からこの人はどうもキャラがJohnと合ってたんじゃないかなあと理由もなく感じてたのですが、”She’s A Pain”のような曲を聴くと、こんなに似てるのかと吃驚。とっちらかったものをとっちらかったまま投げ出して投げ出したものがキラキラ輝いてるという感覚がどちらにもある。

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エレキギター用エフェクタのコト

最近外でエレキギターを弾く機会が増えまして。

アンプの位置にはペダルを。

泉 Isme 林 les Boisさん(@hayashiisme)がシェアした投稿 –

となると気になるのがソロの時の基本の音色はもちろんですが、お店によって違うアンプにどう対処するかです。いつもの北千住KnockみたいにJCM800やらTwin Reverbやらをそれなりに鳴らせるところならともかく、小さいマルチボリュームのアンプとか、JCとかだとどうもすっきりいかないこと多々ありまして、どうしたらよいものかとしばらく試行錯誤。

そんなにエフェクタをいろいろ使うわけでもないので悩むといってもたかが知れてますが、歪み系とDelay系が必要として、それぞれに、また共通する要望はというと。

  1. どんなアンプでも歪ませすぎることなくTubeのテンパった感じが出したい
  2. ソロやリフでガツンと歪ませたいときはもちろんある
  3. DelayはBOSSのDDみたいなのでなくもっとアナログ的なレトロなやつが好み。薄〜くかけっぱでも気にならないようなの
  4. AC電源を使わないでまとめたい。さらにいうと電池を消費するのは避けたい
  5. もちろんなるべくコンパクトなのがよし

これまで歪み系はいくつか使いましたがいつも1台で1.と2.を同時に満たすことができず、考えてみればあたり前のような気がするので、歪み系は2台として1.と2.は分担させることに。これまでの経験ではそもそも1.の用途とするとどれも歪み過ぎだよなあ、と考えて、tc electronicのTube Pilotを試してみました。若干大きめの筐体なのですが中に12AX7が1本入ってます。

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曲のコト – “Love Song” Hirth Martinez

お試し聴きできるメディアが増えて、今までちょろっとは知ってたけどなぜかちゃんと聴いてなかった人達を聴きなおしてあらためてハマるということが続いているわけですが、Hirth Martinezのことはまったく知りませんでした。

しかしこの人のアルバム聴いて凄いなあと、とりわけアルバム”Big Bright Street”収録の”Love Song”という曲に恐れ入っております。

何しろワタクシが日頃頼りにしているallmusic.comにもほとんど情報がない。ならばとDiscogで調べてみるとなんとまあ…。

“Big Bright Street”は彼の1977年発表の2ndアルバム。

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曲のコト – “思い出別れ道〜あの世の切符” Eric伊藤 & KNOCKonB

毎月BSM@千住を開催する北千住のKNOCKでは、他にも毎月第1金曜のKashowセッションのホストもずっとやらせてもらっているし、ある意味ホーム的なお店ですが、他にもなるべく顔を出すことにしてるイベントがいくつかあります。

そのうちの一つが毎月最終土曜にあるEric伊藤&KNOCKonBのライブ。

毎回ほぼワンマンなのですが、合間にはKashowセッションのホストのKashowさん仕切りタイムもあれば、演奏するお客様がくればその方を中心にしたセットを組んだりとか、毎回バラエティーのある一夜となっております。

で、KNOCKonBのみの演奏はというと、ROCKやBluesのスタンダードも多いですが、リーダーでVo&GのEric伊藤氏の手になるオリジナル集がまた聴きごたえあるのでした。

きちんと日本語で練られた曲を、おそらくは若い頃から還暦過ぎた今まで、もちろん新曲も増やしながら、やり続けていることがそもそも素晴しいなと今は曲を書かない泉などは思ってしまいます。それが楽しみで出かけていくわけですが、オリジナルはおそらく一晩中やるくらいあるんでしょうが、イベントとして考えると、なかなかそればっかりやってるわけにもいかないとなってしまうのか、をを、この曲はいいなあと思ってもまたしばらく聴けなかったり、というようなことは儘あるわけでした。

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曲のコト – “The Chiken” James Brown Band

どこでもやってる”The Chiken”、JB’s名義のアルバムにしか入ってないのかと思ってましたが、ちゃんとJBの69年の“The Popcorn”に入ってるんですね。これがオリジナルの録音なのかも?

このアルバムは名義JBだけど”directs and dances with the James Brown Band”となっていて、インストばっかりで、つまりJPプロデュースのJB’sのアルバムッってことでしょうか。

我がプレイリストに入れても違和感ない演奏がみつかってよかったです。