どうにもならずに天国の扉を…

いや別に自分がBilly the Kidを気どろうというわけではなく。

Dylanの”Knockin’ on Heaven’s Door”はセッション定番曲といってよいだろう、泉もあちこちで演る機会があるけど、しかしこういう曲は難しい。こういう曲とはどういう曲かというと、音楽的には単純にできてていろんな人がその人なりの演奏でやっててしかもその中の幾つか(一つでもたくさんでもないというところが味噌)が広く知られている、というような曲。

セッションで知らない曲をやる時は誰でも教えられたコード進行やリズムパターンだけでなく、誰の曲かとか誰がやってるかとかからもイメージを作って音を出し始めると思う。しかし、セッションはその場のもので何か再現するわけじゃないから実際には音を出したら全然違ったってこともある。しかしその場としていい演奏になればそれもオーライなんだけど。思うにそういう時に役立つその場の対応力みたいなものが泉の場合削がれがちであるようだ。

そういう場合はもうしわけなくもカッコ悪くもいったん止めてさらにかっこ悪いことに言葉で確認したりして仕切り直してしまったりしてしまい後で凹む。回復してからはそれに至った経緯を思い出して次同じような時はどうするか材料を集めてシミュレーションしたりする。

Dylanって人はいったん録音した曲でもライブではどんどん変える人でそのカメレオンぶりがまた魅力なんだけど、その変遷を追うべく、改めてyoutubeのライブ動画をチェック。上にも書いたように他にも誰それの有名なバージョンがあるのは知ってるけどさくっとスルー、ただしArthur LouisのReggaeバージョンだけはDylanの演奏にも影響してる可能性大なので聴き直す、とそしたらこれなんとDrumsがRichard Baileyだった…てのはどうでもいいんだが。

ひとわたり聴いてなるほどとなったが、その中でおもしろいのを見つけた。これを見つけなかったらAmとCをどうするかとか、ちまっとした話で済んでしまいかねなかったんだけども、これはDylanとNeil Youngがおそらくthe Bandのバッキングで、まずYoungの”Helpless”から始まって途中繋ぎがあってDylanの”Knockin’ on Heaven’s Doorになるという流れ。

そういえばこの2曲コード進行めちゃめちゃ似てるんだっけ、I-V-IV-IVとI-V-(IV-IV||IIm-IIm)。この動画では”Helpless”がD、”Knockin’ on Heaven’s Door”がGとキーが原曲のままで自然に繋っていくところがカッコいいけど、いっそのこと同時に両方やっちゃえば短かく済んでいいんじゃね?と、思いついてしまった。

キーはDにして両方の曲を原曲と同じキーのメロで歌う(YoungのメロにDylanのGキーのメロを載せる)のはいけそうなんだけども、どっちかのキーに合わせるとなるとなんか不公平感がある。コード進行をD-G-Em-Emにすると多少Dylanの顔を立てることになるかしら。

いっそのことメロは双方元のままでコード進行はがらっと変えちゃうとか。AメロはAm7-D7(GのII-Vだね)、サビはEm7-A7(こっちはDのII-V)とか。

というわけで、すでにセッションでどうのこうのというようなハナシではなくなっており、おもしろそうだから実際やってみようと決意した泉だった。